2004-06-10から1日間の記事一覧

自殺サークル

園子温 DVDレンタルDVDは特典無し。園子温って観たこと無かったんです。でもねえ、エヴァ落ちとはねえ合点がいかないです。もう狐がみんな落ちたと思ったんだけど。自分探しの無意味で退行的な暴力の羅列は好きじゃない。安っぽいアイドル予備軍とか、インタ…

プレッジ

ショーン・ペン DVDショーン・ペンは古臭いといわれようが好きなんで観ます。やー、70年代前半のアメリカンニューシネマの「主人公の考えたくもない最悪の不幸のどん底感」に、久々打ちのめされる。そう思うと最近のハリウッド的な不幸も「やってます」って…

ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔

ピーター・ジャクソン ワーナーマイカル熊谷3時間を越える映画でまったく完璧な映画です。素晴らしいっス。これくらいの長さでちょうどいいです。前作の性急な感じはまるでなく、心理描写もより深いものになってます。いろんなテーマと演出が一体となってそ…

戦場のピアニスト

ロマン・ポランスキー ワーナーマイカル熊谷観た者の判断を停止させるような映画。観終った後に「良い映画だった」と嘯いて家に帰ってさっさと忘れたくなる映画。それだけでポランスキーの術中に嵌るのだろうね。明晰過ぎて何も隠すことが無いが故に観たもの…

呪怨 劇場版

清水崇 ワーナーマイカル熊谷観た人みんなが言っているように、ビデオ版の方が怖い。なんでだろうか。清水祟監督が今の日本映画のなかでもかなりのテクニックを持ったおもしろい作品を撮る監督だということは異論がない。でも敢えて考えてみるとこうなるんじ…

近未来蟹工船レプリカントジョー

松梨智子 BOX東中野うーんうーん…。今回そうとう気張ったんだと思うよ。それが空回りしちゃってこういう風になったらおもしろくなくなるのにぃ、ということをすべてやってしまった。自分の強みを捨てちゃった結果がつらいもんがあります。マトモになった…

害虫

塩田明彦 ビデオロリ系アイドルものなのに女の子が可愛く撮れていないのがまずダメだなあ。ヨーロッパ映画の真似ばかりしてるとありえないヘンな貧しいんだかカネがあるんだかわからない現代日本になっちゃう典型。50年代の貧乏イタリア映画かと思ったよ。 …

チェルシー・ホテル

イーサン・ホーク ビデオ小型デジタルビデオカメラで撮影して、動画加工ソフトAfterEffectのPlug-in MagicBullet でフィルムのような色に調整、24コマに変換してキネコかフィルムレコーディングしたというもの。内容はニューヨーク独立プロっぽいもの。スク…

マイノリティ・リポート

スティーブン・スピルバーグ DVD2時間以上ある火曜サスペンス。犯人はやっぱりわかりやすいし、やたらみんな説明してくれるわで、一瞬たりとも混乱することもなかった。迷いなく全くシナリオ通りに撮ったんじゃないだろうか。ユニバーサルではなく20世…

花と嵐とギャング

石井輝男 (ビデオ)さすが石井輝男、びっくりするくらいバタ臭く楽しく新しい娯楽作品。昭和 36(1961)年にこんな映画を作れるなんて素晴らしいです。ゴダールが悩みながらなんとかアメリカギャング映画もどきの『勝手にしやがれ』を作って、世界に衝撃を…

マトリックス リローデッド

吹き替え版 ウォシャウスキー兄弟 (ワーナーマイカル熊谷)吹き替え版にしたのは、ちょっと前にテレビでやっていた前作のハナシがわかりやすくて良かったんだけど、今回どーだろうか。喋りの情報が多すぎて却って疲れた気もするんだけど、字幕はどうだった…

チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル

McG (ワーナーマイカル熊谷)ま、そういうものなので大いに楽しめます。オープニングからのフッ飛ばし方がバカで素晴らしい。『マトリックス』のマジメさを上回るアホさ加減で全然アクションのレベルと処理の仕方がオトナというかコドモというか、「わー…

デッド・コースター

デヴィッド・エリス (ワーナーマイカル大井)もうすぐ終っちゃうんでどうしようかと思っていたんだけど、お薦めもあったので前作を復習してから行く。 ホラーという枠組なんだけど、運命のいたずらで生き残った人が次々悲惨な死を遂げる、しかも毎回死に方…

極道恐怖大劇場 牛頭

三池崇史 (DVD) 間違いなく現在の日本映画において新進気鋭であり、芸術娯楽職人芸においても最も面白く実力がある監督のはずなのに、「刑事祭り」にも「jam Film」にも呼ばれず、流行りのアイドルが出るJホラーからも距離を置かれていた(柴崎コウで撮る…

ピーウィーの大冒険

ティム・バートン DVD いま観ると結構、ポール・ルーベンスはアブナい。どう見てもやっぱ変質者にしか思えない。ティム・バートンも危うくルーベンスの磁場に引き寄せられそうになったのではないか。永遠の子供の無垢と残酷さを備えたオトナはどう考えてもヤ…

花弁の忍者桃影 忍法花ビラ大回転

中野貴雄 ヴィデオ「里見光太郎がまだ水戸黄門だった頃、江戸では万華教と呼ばれる邪教が流行っていた…」という脱力する素晴らしいナレーションに、江戸城をバックに大蝦蟇が現れ、勇壮な音楽とともに物語ははじまる(いや、単に手にはめたカエル人形なのだ…

インファナル・アフェア

アンドリュー・ラウ/アラン・マック ワーナーマイカル熊谷映画の話法における電話の居心地の悪さは、電話が同時間に離れた空間にいるというサスペンスをカットバックという手法で無効化してしまうことにある。現実では見えない相手との距離がサスペンスを作…

キル・ビルvol.1

クエンティン・タランティーノ ワーナーマイカル熊谷デビュー前のタランティーノの目標はビデオ公開されるようなB級な映画を作る監督になることだった。その夢は『レザボア・ドッグ』にハーベイ・カイテルが出資してメジャー作品になることで潰えた。『パル…