2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

DAGON

DAGON 02 スチュワート・ゴードン (ヴィデオ) 『ゾンバイオ、死霊のしたたり』以来、HPラブクラフトに憑かれているゴードンは、念願の『インスマウスの影』を現代 に置き換えて映画化 した。株バブルで儲けた若きドットコム企業の社長が妻と知り合いの弁護…

π 

99ダーレン・アロノフスキー(ビデオ) ヒットしたのは、渋谷の地面にπの文字を蛍光塗料で描いたギミックじゃないだろうか。ナイトレイトショーを観る客には、心地よい「ああ、映画を観た」というタイタニック効果を与える点で良くできた作品には間違いない…

U-571

U-571 00 ジョナサン・モストウ(新宿文化シネマ) ディノ・デ・ラウレンティスは「ハンニバル」の映画化権を買ったので、予算が無くなったのではないだろうか。潜水艦だけのセットだモンね。CG合成もちゃちで笑っちゃうけど、そこは、『ブレーキ・ダウン…

M:I-2

MISSION IMPOSSIBLE 2 00ジョン・ウー (ヴァージンシネマズ市川コルトンプラザ ) 廃人同様になっていたデ・パルマにとどめを刺した、シリーズの第二段。 『アイズ・ワイド・シャット』でキューブリックにいじめられた、サイエントロジー教徒トム・クルーズ…

ワンダフルライフ

99 是枝裕和(シネマライズ渋谷) 『幻の光』に次ぐ第二作目。前作は、第一作ということでちょっとなあ、と言うところもあったけど褒めていた、しかしなんで宮本輝原作を映画化するのかなあとは思っていた。その疑問は解けることはなかったけど、今この作品…

ワイルド・パーティー

Beyond the Vally of the Dolls 70 ラス・メイヤー (渋谷シネパレス) 約3秒毎に切り替わる小気味よいカッティング。1970年、ジリ貧の20世紀フォックスが配給したエロ映画。でも、技術はしっかりしていて丁寧に撮られている。かと言って今も面白いかという…

ワイルドシングス

WILD THINGS 98 ジョン・マクノートン(新宿ピカデリー2) 滅茶苦茶面白いから観ましょう。監督のジョン・マクノートンは『ヘンリー』で死体の出てこない連続殺人鬼映画を撮りその才気を見せ、『ボディ・チェンジャー』(ビデオのみ)で、人間の首をもぎ取…

ロング・キス・グッドナイト

THE LONG kISS GOODNIGHT 97 レニー・ハーリン (ビデオ) 記憶を失った元CIAの女スパイなんて死ぬほど観たような気がするけど、B級映画おいしいとこ取り!って感じで、ボクは嫌いじゃなかったなあ。サミュエル・L・ジャクソンがしがない探偵で、安い服…

RONIN

RONIN 98 ジョン・フランケンハイマー(新宿ミラノ座)結局カネで雇われているだけだから格好良く無いんだよな。敵の正体も良く分からなかったしなあ。ディテールの描き方が中途半端で荒削りな爆発シーンと破壊だけが見せ所の映画に仕上がっている。 (角田)

ロボジョックス

ROBOTJOX 86 スチュワート・ゴードン (ヴィデオ) 近未来、核戦争を廃止して大国同士の巨大ロボットによる戦いで領土問題を解決するというオープニングのナレー ションに、雪が降るなか壊れたロボットが放置されている荒野をスロー・モーションで横移動する…

ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間

The Lord of the Rings 02 ピーター・ジャクソン (ワーナーマイカル熊谷 ) 今後残りの二作を観ようが、DVD BOXが出ようときっと満足をすることができないだろうし、様々なクリエーターたちには 立ちはだかる大きな壁 (ようするにこれくらいできるよねとい…

レクイエム・フォー・ドリーム

ダーレン・アロノフスキー ペイテレビにて 人を不快にさせる映画というほどのインパクトはない。なのに、なぜ気分が良くないかというと、実はドラッグに溺れる人々を描いているのではなく、 「反ドラッグの教育映画の枠組でしかない」ことが不快感なのだ。あ…

リング0 バースデー 

鶴田法男(ビデオ) わたし的に仲間由紀恵がブームなのだが、そのきっかけになったのはこの映画であることは確かだ。鶴田監督の演出力はまだまだ本数撮っていくうちに上手くなる人と確信している。お化け映画のちょっとした部分をこわがらせるツボをついてい…

リング2

99 中田秀夫(新宿ビレッジ1) プロデューサー主導型と監督主導型がぶつかって映画が、滅茶苦茶なものになるのは良くある話だが、この場合は役割分担がはっきりして、意見の一致が無くてどっちつかずになったのではないだろうか。プロデュースの一瀬隆重は『…

猟人日記

64 中平康(ユーロスペース) 黒澤、溝口、小津、成瀬と来てようやっと、中平康の時代がやってきた。誰よりも先鋭で洒脱でユーモアがあり、スピーディーでカラッとした絶対に当時のキネマ旬報のベストテンには入らなかった エンターテインメントの中に隠され…

リプレイスメント・キラー

THE REPLACEMENT KILLERS 98アントワ・フークア (新宿ジョイシネマ3) 製作総指揮=ジョン・ウー、出演チョウ・ユンファ、ミラ・ソルヴィーノ………。 ついに聖林に来た男。今、世界一ガンファイトが似合う男(かつては宍戸錠だったが)。クールさと甘さが同居…

陸軍中野学校

66 増村保造(ビデオ) 増村ワールドに入ると、石井輝男以上にアタマが変になりそうなのはボクだけなのだろうか。論理的であまりに論理的で責めていくので、登場人物のテンションが天井まで上がって降りて来れなくなって救いが無く自滅していく 、その何とも…

ラッシュアワー2

RUSH HOUR2 01 ブレット・ラトナー (新宿ピカデリー ) 今回はジャッキーがアクション監督しているということで、アクションとコメディーが心地良い。クリス・タッカーの無意味 な早口も安心して見ていられる。太ったジョン・ローンはかつての色気はないけれ…

ラスベガスをやっつけろ

Fear and Loathing in Las Vegas 98 テリー・ギリアム (ビデオ) ビデオを観終わって、劇場に行かなかったことを非常に後悔している。それほど素晴らしい撮影。彫刻のようにデコラティブな分厚い作品だった。原作の挿画をそのまんま、韜晦なしに映像化する…

ラジュー出世する

NANA PATEKAR AS "JAI" A.ミルザー(ビデオ) 現代映画の最終兵器、インドミュージカル恋愛サスペンスアクション何だかジャンル不明映画。見ているうちにどの分野にはいるかと言うより、後何が抜けているのかなあと思うくらいてんこ盛りな内容。 ストーリー…

ラヴ&ポップ

98 庵野秀明(ビデオ) 誰か見た人いる?エヴァは見たけどこれは見ていないと言うまるでアニメファンみたいなこと言っている人が多いんじゃないだろうか。あの騒ぎは何だったのかというのはここで述べることじゃないからいいとして、半ば期待と、駄目だろう…

四つ数えろ

DEAD MEN DONT WEAR PLAID 82 カール・ライナー (ビデオ) ミステリーのパロディーは、ミステリーの形式を持ったモノとならざるを得ない、と言う説があるけど、この映画は古典ハード・ボイルドのパロディーとして、笑いたいのだがクスッとはするけど、以上…

要塞警察

ジョン・カーペンター(ビデオ) かつて、『スターウォーズ』の続編よりも、公開が待たれた映画があった。『ダーク・スター』だ。幻の自主製作のSF映画、監督はもとより音楽まで担当する才人としてジョン・カーペンターは紹介された。 彼が撮った伝説のテレ…

Uターン

U-TURN 97 オリバー・ストーン(ビデオ) 相変わらずの、ストーン節で来られた日にゃ、ホンマ、こいつは莫迦か利口かようわからんと首を傾げて数作品観ましたが。あまりに格好付けながらも、分かりやすすぎるオマエ頭悪いんじゃないのと突っ込みたくなるサー…

夢翔る人 色情男女

色情男女 イー・トンシン(新宿シネマミラノ) 返還前1996年の香港作品。映画を愛する人々に捧げられた作品。といっても、トリュフォーの「アメリカの夜」とは随分印象が異なる。香港映画に内面的描写など求めてはいけない。ただし映画(人)への愛情は…

由美香

恥ずかしくてAVはあまり観た事の無い私だが、エロ漫画は平気なので、林 由美香については、「職業AV監督(原作;カンパニー松尾、画;井浦秀夫.秋田書店、ヤングチャンピオンコミックス)」 で予備知識は有った。かつてはAVアイドルで売った彼女ももう26歳…

由美香

97平野勝之(ビデオ) ビデオはどんなに大きな画面に映してもビデオであって、映画の代用品にはならない。日活ロマンポルノ末期に「ロマンX」方式というビデオ撮影、キネコ処理での公開があったが非常に違和感を感じた。とは言っても時代は変わりビデオ公開…

誘拐魔

Lured 47 ダクラス・サーク (ビデオ) その昔の「リュミエール・ビデオテーク」(だっけ?)だったので、へえと思って借りてみたが、寝た。ビデオシリーズを選 んだ者たちが観たかったのね、きっと。 (角田)

燃える戦場

Too Late the Hero 69 ロバート・アルドリッチ (ビデオ) 1989年版のキネマ旬報社刊、「世界映画監督/スタッフ全集」では、なぜかアルドリッチの項から漏れていた。内容的に失敗作なのかと思いきや、どうしてどうして。 まず、米、日、英の三国旗を使った…

燃えよピンポン

97 三原光尋 (シアタートップス) 松梨智子の作品を観てから「いかん、もっと幅広く観ないと」と思い駆けつけたが、インディーズの映画というより、懐かし自主映画の世界を垣間みたそんな由緒正しい?作品だった。 きちんと、16ミリで撮って、それなりにロ…