プレッジ

プレッジ ― スペシャル・エディション [DVD]
ショーン・ペン
DVD

ショーン・ペンは古臭いといわれようが好きなんで観ます。やー、70年代前半のアメリカンニューシネマの「主人公の考えたくもない最悪の不幸のどん底感」に、久々打ちのめされる。そう思うと最近のハリウッド的な不幸も「やってます」ってカンジで浅いのう。
主人公の執念が執着になり、狂気に繋がる部分の積み重ねと、さっと犯罪の匂いを嗅ぎ付けると本能的に刑事の視点に戻って行く様がうまい。さすがジャック・ニコルソン、わかっていますなあ。
脇が豪華です。サム・シェパード(推定拘束時間3日)、ベニチオ・デル・トロ (推定拘束時間2日)、ハリー・ディーン・スタントン!(推定拘束時間1日)、ヴァネッサ・レッド・グレーヴ!!(推定拘束時間半日)、ミッキー・ローク!?!(推定拘束時間30分)。
ショーン・ペンの演出は細かいところがうまいねえ。タバコの吸い方とか、灰皿が無くて困っていると、見かねた同僚が食べていたオレンジの皮を渡して、それで消すとか。引退間際の田舎刑事のジャック・ニコルソンの指のアップのときにバンドエイドをして爪が汚かったりするところで、こういう人物なんだとわからせる手腕に惚れ惚れする。