チャーリーズ・エンジェル・フルスロットル

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル コレクターズ・エディション [DVD]
McG
ワーナーマイカル熊谷)

ま、そういうものなので大いに楽しめます。オープニングからのフッ飛ばし方がバカで素晴らしい。『マトリックス』のマジメさを上回るアホさ加減で全然アクションのレベルと処理の仕方がオトナというかコドモというか、「わーい、こんなのできちゃった」感満点の拍手喝采のアイディアに唸ります。わたしはだらだらといつまでも勝負のつかないクンフーが好きでないので、今回、一撃で決まる矢継ぎ早のアクションが気持ち良い。
McGの「全然モンタージュなんか信じてないもんね」というカットの途中で突如スローモーションにしたり、スター映画として各人のアップを確実に入れる潔い姿勢、ここまでやればそれもスタイルとしてOKですね。(すぐに誰かが真似るだろーが)
しかし細かいネタが多い、というかわからなかったり読みきれないネタが山ほどあった。DVD待ちなのか。誰か解説してくれないかな。
最近のCG濫用のハリウッド映画は実写と色を合わせるために弄りすぎてどうもプリントが良くないカンジがするんだけど。地方と都内じゃ、映写状態はシネコンの方が良かったりするけど、プリント自体は都内有楽町あたりの方がきちんときれいに焼いたので上映されているんじゃないかなあ。オリジナルネガから作るDVDレベルの色が劇場で再現されているのだろうかという疑問なんだけどね。モトクロスのシーンが合成の画質が合ってなかったりするんだけど、まあいいやオモシロイから。
でもメイクのせいか、アップが多すぎるせいか、顔の疲れが3人とも出ているんだよねえ。ごまかせなかったのかなあ。各人の専属メイク係りに監督が指示できなかったのだろうか。ストーリーもいつかまでも三人一緒にできるかという、ちょっと切ないハナシでもあったし、若さか艶っぽさかのどちらかを強調したらいいのに、もう少しどうにかならなかったのかな。
予算で言えば、テロ後のせいもあるだろうが、地元ハリウッドロケばかりで、カネがそれほど掛っているふうに見えないのはギャラに消えたからか?