映画-い
やはり二本あわせて観て正解だったと思う。時系列でいうと『硫黄島からの手紙』→『父親たちの星条旗』なのです。アメリカでの興行などの制約でこの順番になったのだろうが、これから観る方はこの順番で観る方が内容がより深く理解できると思います。 クリン…
アンドリュー・ラウ/アラン・マック ワーナーマイカル熊谷映画の話法における電話の居心地の悪さは、電話が同時間に離れた空間にいるというサスペンスをカットバックという手法で無効化してしまうことにある。現実では見えない相手との距離がサスペンスを作…
The Hollow Man 00 ポール・ヴァン=ホーベン(新宿トーア) ハリウッドでいま、画面を見ただけで映画監督が分かるのは、ジョン・マクノートン(『ヘンリー』、『ワイルドシングス』)とこのヴァン=ホーベンだけだ。なんでバーホーベン映画の登場人物は、あ…
98 崔洋一(ビデオ) 久しぶりに冴えているぞ、東映セントラルフィルム。細部に力が入った作品で、おかしくも滅茶苦茶に弾けている悲喜劇。歌舞伎町を管轄としている刑事の岸谷五朗と気の弱いヤクザの舎弟らしき在日の大杉漣がしたたかな中国人女性を挟んで…
eXistenZ 99 デビッド・クローネンバーグ(新宿ピカデリー3) 出来の悪いテレビゲームだなあ、クソゲーだよこれは。強制イベントが多すぎて、自由度が少なすぎる。こんなに分かりやすいヴァーチャル・リアリティーの解釈をクローネンバーグがするとは思えな…
98 清水浩(テアトル新宿) 宣伝のせいか、観客は入っていた。が、今作る映画なのか。今見る映画なのかと聞かれると、NOと言うだろう。どこに監督がいたのだか全然分からなかった。これは同じく助監督をしていた人が撮った『教祖誕生』でも同じ事を感じた。…
01 池田敏春 (池袋文芸坐) 伝説的なホラービデオ『死霊の罠』で和ホラーというジャンルを日本に定着させた監督だが、今回はどうも調子が出ていない。撮影ではフジフィルムを使い、フィルターワークとラボの処理で全体の色を押さえ、モノトーンに近くして、現…