ワイルドシングス

ワイルドシングス ?エロティック・バージョン? [DVD]
 WILD THINGS 98 ジョン・マクノートン新宿ピカデリー2)

   滅茶苦茶面白いから観ましょう。監督のジョン・マクノートンは『ヘンリー』で死体の出てこない連続殺人鬼映画を撮りその才気を見せ、『ボディ・チェンジャー』(ビデオのみ)で、人間の首をもぎ取って行かないと生きていけないエイリアンの話を、『恋に落ちたら……』でマーティン・スコセッシ製作、ロバート・デ・ニーロ主演のビル・マーレーのマフィアの情婦に恋する刑事の話など、 今、アメリカで一番上手い監督です(当社比)。
 シナリオが物凄く良くできている。『ユージュアル・サスペクツ』なんか目じゃないね。これ以上言うとネタがバレるんでいいませんが、マクノートンは役者の扱いが物凄く上手く、マット・ディロンにしろ、ケビン・クラインにせよ、さりげない仕草で人物の性格や場面の空気を変えてしまう説得力のあるリアルな画面を作れる人だ。
 ストーリーは、フロリダのハイスクールのカウンセラー、マット・ディロンに2人の女生徒をレイプした容疑がかかる。一人は大金持ち、もう一人は麻薬中毒の問題児。絶体絶命のディロン。追いつめる刑事。しかし、真相は………………。
 良くできているからヒットするでしょう。もっと、えぐいキャッチコピーで売ればいいのにね。是非、監督のファンになって下さい。
(角田)