Uターン
相変わらずの、ストーン節で来られた日にゃ、ホンマ、こいつは莫迦か利口かようわからんと首を傾げて数作品観ましたが。あまりに格好付けながらも、分かりやすすぎるオマエ頭悪いんじゃないのと突っ込みたくなるサービス精神。日本テレビのドラマでも見ているような居心地の悪さを感じさせてくれる。
ストーリーは大金を持ち逃げした、小悪党のショーン・ペンがアリゾナの寂れた街に迷い込み、次々と災難に巻き込まれ街から逃れられずに自滅していく。誰にも感情移入出来ないし、物事をあからさまにしか描けないストーンだからユーモアとして笑えないのが欠点。折角、ばかばかしさに全編彩られているのにどういうスタンスを観ている方は取って良いか悩んでしまう。ああそうですかと観ているしかない。観客の想像力を刺激しないんだよね。それが、MTV感覚的でもあるのだけど。空回りしているだけだ。
シナリオがなかなか良くできているので、もっとラフに撮ればビデオ屋でのベスト10くらいは狙えたのにね。
真面目が取り柄も良し悪し、オリバー・ストーンとスパイク・リー(あんまり観てないけどね)。
(角田)