映画-あ

暗黒街の対決

(1960)岡本喜八 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22839/index.html 岡本喜八のカット割りは好きじゃない。なんでカットを切り替えるのか全然わからないし、上手いでしょという割り方が、ちょっと寒かったりする。たぶん初見が中学生か高校生だったら…

暗黒街最後の日

(1962)井上梅次 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD20873/index.html 井上梅次が東映東京ではじめて撮った(脚本も)作品ということですが、なんですかねえこれは。一応ギャングもの。 他の東映東京の井上作品を観てないからどういう位置にあるのかわ…

赤穂浪士

(1961)松田定次 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD28506/index.html 大東映創立十周年記念オールスター映画なんだそうで。エッわずか10年なのと、ホリエモンも真っ青なベンチャー企業なワケですな。 忠臣蔵は長いので2時間30分の上映時間でも全エピ…

暴れん坊兄弟

1960年 沢島忠 レンタルビデオ屋に並ぶ沢島作品群。松田定次、佐々木康と同様どこから手をつけてよいのかまったくわからない。 東千代之介と中村嘉津雄の正反対な性格の兄弟がお家騒動を解決する90分の物語。ただただ面白いだけ!映画になにをそれ以上を求め…

アカルイミライ

Date: 2003/09/05(Fri) 01:45 ヴィデオにて。 ごめんよ、わかってて観る私がすべて悪いのです。しかし安い映画だなあ。その安さを隠そうとも努力しないところが、客をナメとんのかという代物。 すごい低予算というのはもわかるけど、そのために同時で回して…

暗黒街

Date: 2004-02-29 (Sun) BS放映の録画したのを観た。面白いねえ、サイレント、70分でかっちりとまとめてあって、ギャング映画の原型がすべて詰め込まれている。最近の映画よりも演出がきっちりとしていて楽しめるというのはどういったものなのだろうか。CG…

赤と黒の情熱

1992工藤栄一 ヴィデオ 野沢尚の脚本の、いかにもバブルの頃のドラマ作りの残滓が見え隠れする。彼のドラマの人物っていつも薄っぺらいんだよね。分かりやすい類型的なのとはちがう。好人物なのに実はキチガイとか、都合良く記憶を失うとか、ありえない人物…

アンブレイカブル 

UNBREAKABLE 00 ナイト・M・シャマラン(熊谷ワーナーマイカル) 映画の魅力はどこにあるのだろうか。確固としたストーリーを経て、ちょっとした「センス」がそれを決定的にする。『アンブレイカブル』はそんな映画である。今回のトリックはわかろうがわかる…

アンドロメディア

98 三池崇史(新宿松竹) 天下の『SPEED』が出ている映画を観ないわけにはいかない。誰に何と言われようが良いんです。でも、映画の出来は良くなかった。所詮は中学生だなあ、と言うのが印象。シナリオにも救いがないし、訳分からないとしかいいようがない。…

アンツ

ANTZ 98 エリック・ダーネル/ティム・ジョンソン(新宿オスカー) アメリカじゃ、アニメーション大作映画が近頃やたら封切られているけど、これは単にディズニー・キャラクター経営戦略が上手くいっているだけの真似であって(といっても本家は今経営的にコ…

アルマゲドン

「地球最後の日」、「メテオ」、「ディープ・インパクト」に続く小惑星激突物のオオトリです。 時はなんといっても1999年です。我々が身を持って破滅を思い知るか、ノストラダムスが大嘘ツキか、ドキドキ物のまさにこの時代に生まれなければ味わえないスリル…

アルマゲドン

ARMAGEDDON 98 マイケル・ベイ 頭の悪そうなブルース・ウィルスや「白い粉」でも打っていそうなスティーブ・ブシェミに全人類60億人の明日を託さなければならない状況からして、既に人類滅亡は保証されているハズなのだが、もちろん滅亡はみごと回避される…

アメリカン・ビューティー

AMERICAN BEAUTY 00 サム・メンデス (ビデオ) それほどは期待してなかったけど、案の定「こりゃビリー・ワイルダーの艶笑喜劇じゃないか」 と思った。この程度がスキャンダラスなんて健全過ぎるんじゃないのともおもうけどね。 監督が演劇のひとということもあ…

アメリ

AMERI 01ジャン=ピエール・ジュネ (ワーナーマイカル大宮) 映画の可能性を信じていないとこの手の映画は失敗する。で、全体をコントロールすることに決めて徹底的にミニマル なかたちにしてのが成功している。 成功した監督じゃないと通らない企画だろう。…

雨あがる

00 小泉尭史(新宿武蔵野館) これは、いわゆる時代劇というジャンルで解釈してはいけない。黒澤明という日本映画の一時代を築き上げた監督のクロニクルの終わりとして観なければ何も見えてこない。 今、“時代劇”と呼ばれるコスチュームプレイは、非常に偏っ…

阿弥陀堂だより

02 小泉尭史 (ワーナーマイカル大宮) 豪華な映画とは大規模予算の映画だけではない。いかに時間を掛けて製作をしたのかがフィルムには全部写ってし まうから怖いし、観客もそれを感じてしまうので恐ろしい。そこにある濃密な時間というのは、いま生きてい…

アベンジャーズ

AVENGERS 98 ジェレマイア・チェチック(新宿東急) 予告編は文句無しに格好良い。でも本編は……。テレビのリメイクの雰囲気を出そうとレトロっぽくしたり、シャレタ会話をするところがすべて外している。撮影したは良いが長すぎて切り刻んでいる内に、どこが…

avec mon mari/アベックモンマリ

98 大谷健太郎(シネアミューズ・イースト) 2組のカップルがいる。編集者の妻と食えないカメラマンの夫。カメラマンの友達の若い女とその恋人の編集者の上司。混乱した四角関係が美術に凝った部屋を背景に台詞の芝居でまるで舞台劇のように淡々と進む。そこ…

あ、春

98 相米慎二(テアトル新宿) これが正月第二弾かなにかで、三宅裕司の『サラリーマン専科』とかと併映で見られると、とっても得して「やっぱ、相米はすごいよ!」と吹聴して回れるんだけど、正月映画で、しかも単館ロードショーというのが個人的には気にな…

LE TROU 60 ジャック・ベッケル(シネ・ラセット) 脱獄モノは、なぜ、面白いのだろう。「抵抗」「大脱走」「アルカトラズからの脱出」「勝利への脱出」(あ、これはだいぶ落ちるな)想いつくままにいくつかタイトルを挙げてみても、傑作ばかりではないか。 …

アードマン・コレクション

Aardman Collection 1987-96 ニック・パーク他(ラピュタ阿佐ヶ谷) 「ウォレスとグルミット」シリーズで有名なイギリスのクレイアニメ工房「アードマン・アニメーションズ」の短編コレクション。一番古いピーター・ガブリエルの「スレッジハンマー」のプロ…

アクアリウム

98 須賀健太郎(中野武蔵野館) 水族館の魚と交信が出来る女の子の成長記。 参った、してやられた。コミック原作の映画化の難しさを何一つクリアできていない、シナリオと演出の方法論の無さに唖然。自主映画でも近頃ないよなというほど、何も仕掛けも工夫も…

あかすり屋湯助

95 中野貴雄(ビデオ) 5年ほど前に、照明助手さんに呑みながら、今面白い新人監督はいるのか?と尋ねたら即座に瀬々敬久とこの中野貴雄を上げた。ふたりともピンク映画でバリバリだった頃の話だ。まだ見ぬ中野監督の『海底強姦』=『海底軍艦』のパロディー…

アヴァロン

Avalon 01 押井守(立川シネマシティ) 『攻殻機動隊』以降、どんどんダメになっていく押井守を見ているのはつらい。実のところ、ここで「ヴァーチャル・ボーイ、ミーツ、2次元ガール、アット、サイバー・スペース」として、押井守から、青山真治までが抱える…

I LOVE ペッカー

PEKKER 99 ジョン・ウオーターズ(恵比寿ガーデンシネマ) 単なる悪趣味と「バット・テイスト」は違う。みのもんたが司会をするような番組のあからさまな弱いものをイジルのが、単なる悪趣味であって、かといって権力にただ逆らうだけの硬直した叫び声もエン…

アイズ・ワイド・シャット

EYES WIDE SHUT 99 スタンリー・キューブリック(渋谷パンテオン) 誰が言ったか知らないが、スタンリー・キューブリックは、完全主義者の巨匠と言うことになっている。果たして本当にそうなのか?映画界じゃ大体巨匠とか言われるともうダメだという印象があ…

アイス・ストーム

Ice Storm 97 アン・リー(ビデオ) ニューヨークの郊外にあたるコネチカット州の小さい街の70年代、ニクソンが大統領の頃の冬の感謝祭を挟んだ数日間の物語。一つの家族の危機を描いた作品。近頃のアメリカ映画でこれだけ喋らない映画も珍しいくらい台詞が…

アイアン・ジャイアント

IRON GIANT 99 ブラッド・バード(ビデオ) ヲタク層絶賛の、冷戦下のアメリカの少年とロボットのおはなし。みんなが感じるのは、たぶんにノスタルジーであって作品の評価ではないだろう。 ここに描かれているのは、日本のアニメが捨て去ったモノ。あるいは捨…