孔雀夫人

孔雀夫人 [DVD]
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD2604/
イリアム・ワイラーのゴールドウィンのところで撮った作品は、黄金期のまじめな日本映画にものすごく影響があったんじゃないかと思った。というのはこの話はまったく今の日本でリメイクしても充分通用する内容だからだ。
テンポも昭和30年代の松竹映画みたいだった。たぶん脚本家は分析していたんじゃないでしょうか。私は木下恵介を観たことが無いので分からないのですが、小津の編集のタイミングやまじめで上品でものわかりの良い人物たちのドラマというのはまさに、ワイラーの世界のように思えるのですが。彼の作品がすべてそうだとは言わないけれど、巨匠ウィリアム・ワイラーの世界は、日本映画のある時代にとって目指すべきひとつの目標だったのではないかなあ。