映画-に

忍者狩り

1964年。 大傑作です。観終わったあと、ぼうぜんとして暫く動けなかった。 山内鉄也監督の第一作。デビュー作でいきなりこのような呪われた作品を、どうしたら作りあげることができるのだろうか。徳川家光の時代、豊臣の恩を受けた外様大名は、口実を見つけ…

ニューワールド

テレンス・マリック監督作品。『シン・レッド・ライン』とどこがちがうと言われても、『天国の日々』とどうちがうと言われても、同じだと答えるしかない。それでは退屈なのかと言われると全然退屈ではない。 映画とは、実に単純なものが集まって、とてつもな…

任侠清水港

(1957)松田定次 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD25091/index.html ご存知東映オールスターキャストもの。片岡千恵蔵が清水の次郎長。いろんなエピソードのつまみ食いなのかなあ。浪花節とか知らないのでねわからない。松田定次は安定しているけど重…

日本暗黒史 血の抗争

1967工藤栄一 ヴィデオ 上映時間は短いのに、やたら長く感じた。ひとつひとつ丁寧にエピソードを追っているんだけど、それが物語を進めるんじゃなく人物を描くのともちょっとちがう。怖いものみたさ、本当の安藤組はこうだったんじゃないだろうか、と観客の…

忍者秘帖 梟の城

1963工藤栄一 ヴィデオ よくわからないのだけども、大友柳太郎はなんであんなに主演作品が多かったのだろうか。表情が乏しいし、セリフも棒読みだしね。 柳太郎と大木実が昔の友で明日からは敵という最後の晩に寺で会い語らうところに、工藤作品らしい調子が…

ニンゲン合格

観終わった映画について何か書くことは生産的な作業だろうか。果たしてそれがどこに届くものなのだろうか。批評として機能するのか、それとも紹介文としての役割なのか。前者であれば、議論する場、あるいは産業としての場が存在して、興業、世評的に反応が…

ニンゲン合格

99黒沢清(渋谷シネパレス) 映画を観た後に思わずその劇中の印象的なセリフやシーンをマネしたくなることがよくあるが、この監督の「CURE」を観た後「あんた誰?」というセリフや指でエックスを作るシーンのマネを連発していた女の子とこの映画を観にい…

日本黒社会 LEY LINES

99 三池崇史(中野武蔵野ホール) 黒社会3部作と言っても、全部独立した話で、何の共通点はない。あるとしたらやり場のない憤りが全編を覆う。日本人が誰もがどこかで感じていることをエンターテインメントの枠の中で映画として昇華しているところだろう。そ…

虹をわたって

72前田陽一(中野武蔵野ホール) 前田陽一映画祭、最終兵器の登場です。カミングアウトすると筆者は、天地真理と沢田研二のファンなんで、非常にワクワクして始まるのを待っていた。勿論ナベプロ+松竹の製作である(本社売却も時代の流れか)。 舞台は、何の…

20世紀ノスタルジア

97原将人(ビデオ) 賛否両論分かれている映画なのですが、私的には全然駄目だった。理由は“団塊オヤジの撮った私映画なんてみたくないぜ”に尽きます。悪口を言うときだけ生き生きするのは良くないとは思いますが、最近気になっている「ビデオ映画」について…

肉の蝋人形

HOUSE OF WAX 53アンドレ・ド・トス(ビデオ) いまや忘れられた作家らしいのだが、日本じゃ知名度低し。今世紀の初めのニューヨーク、ビンセント・プライスが気 が狂った蝋人形館を営む芸術家 。蝋人形館が人の処刑されたり殺されたりする歴史上の…

BINXBIN 忍者ハメ撮りくん

BIN×BIN 忍者ハメ撮りくん [DVD]出版社/メーカー: ティーエムシー発売日: 2004/10/23メディア: DVD クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見るウチの近所のレンタルビデオ店は、中野貴雄監督作品がよく入荷される(単にエロVシネの需要があるからか…