紅顔の密使

1959年 東映
加藤泰の大活劇。荒唐無稽な物語を一切手を抜かずにまじめに作っているので、ボリュームたっぷりな面白さ。ただ荒唐無稽と云っても、シナリオの不自然さは無いので安心できる。ロケセットの砦をすべて使い切った野戦。画面の奥まで手を入れてあるので、リアル・ロード・オブ・ザ・リングだよ。中島貞夫が助監督で入社して、この現場に放り込まれて度肝を抜かれたというが、手作業としては地獄でしょうね。しかしこれが病み上がり後の第一作だったという加藤泰はどんなパワーを持っていたヒトなのか。
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