8mmフィルムテスト考

(14秒・サイレント)
DVテープに録画されたテレシネ上がりを.movに圧縮して、YouTubeにアップロードしたから、いつもの.m4vよりはデジタルノイズが無い。

テレシネの出来はこれくらいなのかなあ。でも20年以上前の出したものの方がキレイだったよ。それもていねいな仕事でこちらが恐縮するくらいでピッタリな露出を固定してくれた。35mmのテレシネと云ったら大袈裟かもしれないけどそんな感じだった。そのあと何年かして国産フィルムメーカーの直営店に出したときは酷かった。勝手に4:3サイズに合わせて上と左側をトリミングされたし、明るさはふらつくし。全体的に暗いし、ホントにバカにされてムカついた。
今回もせめてアイリスはオートにせずロックして欲しいものだなあ。明るさがふらふらするし、絞りすぎの感じがする。最終上映(放映)形態が定まらないと撮影のやり方も決まらない。そのクオリティだけは譲れないところ。でないとフィルムを弄る意味が無いと思う。ビデオの方が楽で安くてキレイじゃんと思われてしまう。そこは今後にむけて要リサーチですね。
個人的には、8mmだからと云って古いフィルムっぽくてピントが甘いのが味だとは思わないし好みじゃないです。全然現役なメディアだと思うし、逆にハイビジョンが普及したことによってスーパー16が復活(?)したように、フィルムというメディアの特性や表現の幅がもっと普通に論じられて使われて良い気がします。
テストの結果と印象だけど、はじめて使ったリバーサルフィルムの64T、いかにもコダックの派手めな色は健在。ディテールがもうちょっと出るかと思ったが、レンズがf1.8の明るさだからまあ仕方ないか。色ののり具合や表現力は良いんけどシャープさが無いから、暗部が潰れやすい。内臓電池の電圧も露出計の値も気にするほどじゃない。2絞り分くらいは遊べると思う。やっぱフィルムのラチュードが広いよね、コダックは。絞り過ぎず少し開けぎみにするか。その方が明暗のバランスが崩れなさそう。好みは絞り気味の硬い画なんだけどなあ。あとはレフなどの照明で補正。
それを思うと昔持っていたSankyo XL-620は名機だった。レンズがf1.2の明るさだもん。針が振れなくても平気で開放で映ってたからねえ。
カラーもいいけど、あと1本あるモノクロのフィルムの方が面白く撮れそうだね。シャープさが多少欠けてもコントラスト強くなっても違和感ないと思うし、中間のグレイもキレイに出そうだ。編集のときにコントラストは弄れるしね。楽しみに短篇に仕上げよう。