ブラック・ダリア


パルマとスコセッシには遥か昔に愛想が尽きていたはずだったが、70年代の残滓が復活…もしかしたらという気の迷いで観てしまった。しかし奇跡は起きてなかった。当たり前か。
…デパルマファンにはデパルマ・ワールド全開なんで良いんじゃないでしょうか。相変わらず登場人物全員がキチガイの二重人格者ばかりですから。ヴィルモス・ジグモンド御大の撮影の、まあ他のハリウッド商品とは較べたらバチが当たりますが、昔よりもなんかねえ。
でもモノクロ撮影の部分は素晴らしい!最近の効果としてだけのいい加減なモノクロ撮影とは全然レベルが違う。なんで中途半端なカラー(減色)にしたんだろうか。美しいセピアを作ってきた人なのに。*1
いまはネットでいろんなことがわかるのでもうちょっと調べてから書くかもしれない。たぶん書かないけど。


いまimdbのページを見たら、ウィリアム・フィンレイ(!)があの役で出ているので驚くが、でもうーん納得します。見てのお楽しみです。あとスクリーンテストフィルムで喋っている野太いサディスティックな監督の声はデパルマ自身だった。
  左からデパルマ、ジグモンド、美術のダンテ・フェレッティ

*1:American Cinematographer 2006.sepの参考記事   自動翻訳にかけたがよくわからないので、時間があるときに読んでみるつもり。なんかはじめてデジタル処理を弄ったみたい…http://www.ascmag.com/magazine_dynamic/September2006/BlackDahlia/page1.php