ブログ雑感

書きなぐりメモです。加筆中。推敲してません

偶然にもこの数日の間に何人かから「ブログとの付き合い方をどうするか」についての考えを聞いたり読んだりしました。
私はこれふたつのことが絡まりあっているんだと思います。ひとつは技術、もうひとつはコミュニケーション。これらは全然別のものに見えるが実は切り離せないから余計わかり難いんだろう。
技術から見ると、ブログは全然完璧なもんじゃない。以前のタグ打ち手製サイトのほうが味があった。もちろん細かいデザインやカスタマイズはそれこそ完璧。だけど技術はいつもだれでも初心者が使いやすくなることを目指す。マニアックになって普及したものはない。当然の摂理。そして初心者ほどハイスペックな技術の恩恵を受ける。クルマと同じ、いまやオートマチックじゃないマニュアル車を乗るのは愛好者だ。乗るほうは快適に動けばいいのだ。だからブログの仕組みはブラックボックスでも良い。ブログの爆発的な普及により、サイト運営は少数の愛好者の手から、多くの人へ移った。アンダーグランドからオーバーグランドに主役が完全に変わったということ。
話がずれた。私は、あと数年で国民皆ブログ時代が来ると思っている。ありえない?だって携帯電話の普及それがメールに移行した速度を思えば理解できるんじゃないかな。その人に電話したり、メール打ったりしなくても、個人のブログにいけば、何を考え何していてどんな予定になっているか、すべて分かる仕組み。
次世代ブログのsix apartのVoxは、訪れる人によってインターフェイスが変わるようにすると云っている。いままでは仕事とプライベートのブログを使い分けていたのが、今度は一つのブログで訪問する者によって何通りにも使い分けができるようになる。あと登録している相手のブログの内容が自分のサイトに記事が直に反映される。相手のブログに行かなくても良くなる。自分のブログが新聞の版ように時間と記事の入稿とともに次々に変わっていく。*1
あとMyspaceのように、いまオンラインで繋いでいるかどうか分かるようになる。そうするとコメント機能なんかいらないリアルタイムでチャットをやればいい。もしかしたら音声、あるいは動画チャットということになる。
それ自体をPodcastすることも可能だし、それこそブログから放送=メディアへと云うことになるだろう。
さてこの場合、これらの技術が働き出すためには、ネット全体がブログ化しないとならないのではないかな。お互いが同じレベルのフィールドにいないとコミュニケーションは成立しないよね。技術的にも。メールの返答が手紙じゃ困るということ。ここで技術とコミュニケーションの問題が出てくる。ネットのコミュニケーションは益々メディア化を辿っている。ネットだけではないか、携帯などを含むコミュニケーション全般かな。要するにリアルタイム志向だ。瞬時に反応して、膨大なデータを隅々まで送りつける機能だ。昨日の新聞が何の意味も持たないように、ネットのコミュニケーションもひたすらそちらに進んでいく。ブログの日記が自分の過去の記録と云うよりは、他者とのコミュニケーション(友だちとのおしゃべり)のための通信記録に近づいているように。
そこにはもう一つのネットの利点、アーカイブ機能、あるいは第三者(オルタネーティブ)の意見がオマケのようになっている事実もある。ネットのそもそものはじまり、研究論文の共有化、様々な論文意見から導き出す研究成果の機能がへんな形で残っているのだと思う。ブログの居心地の悪さは、そのあたりの理系の考え方が残っており、一方で技術的なスペックの進み具合でおかげで半端なメディア機能がどこまでも推し進められているからだと思う。だから誰もが情報発信しないとならない固定観念に囚われるのだと思う。YouTubeの人気も人が作ったものを上げることで自分がなにかを発信した気になるという部分も大きい。ネットのメディア化については本質的なものが欠けていると思うのだが、それはまた次回。
そうアーカイブだ。いまやアーカイブGoogleに牛耳られている。Googleに登録されていないものは、ネットには存在しないのだ。この状況はここしばらく続くと思う。ただ私が考える形はweb2.0型のユーザーが作るサイト運営が常識になると逆転現象が起きると思う。アフィリエイトどころか優秀なレビュアーがそのサイトの運命を左右するまで成長できるのではないかと考えている。これも複雑な話なのでまた次回。
そのためにいま個人の力を蓄積しておく必要があるのではないかと思う。個人アーカイブ計画。ただブログはアーカイブと相性が悪い。敢えて言うなら図書館とブックオフの違いだ。思いつきの例えの割にはイイね、これだけでわかると思う。ブログが本格的な活きている図書館になるには、まだ何世代か必要だろう。
あとコミュニケーションと匿名と顕名について、メディア化によるコミュニティ文化の破壊についてとかあるんだけど、ちょっと休憩、また加筆します。

*1:だれかVox招待してくれませんかねえ