湯ノ丸山


map:x138.4011y36.4349(これは向かいの東篭ノ登山)
ビデオをまとめました。
(2分)
繋がらないときは
http://www.youtube.com/watch?v=evEy07RuEDg
長野県東御市(2101m)
急にクルマが使えることになり、10時半ころに出掛ける。先週行けなかった長野浅間方面に向かう。めちゃくちゃ暑いです。クルマが停まるたびに、直射日光がじりじりとフロントグラスを突き抜けて車内を焦がすので、まるで虫メガネで灼かれるアリの気分。
それでも関東を脱出して、長野県に入ると空気が透き通った感じになるし日陰に来るととても涼しい。国道18号線から外れ、湯の丸スキー場への看板に従い急坂の県道を登って行くと、棚田が終わるころ気温がぐっと下がるのを開けた窓から感じる。くねくねとしたカーブごとにお地蔵さんが建っているのが見える。
14時過ぎに地蔵峠の駐車場につく。100台ほどの駐車場は満杯で大した賑わいです。レストハウスが3軒くらいあり、遠くでは夏合宿の球技試合の掛け声が聞こえます。避暑地だなあ。
すでに降りてくるハイキングの人々がいるなか、準備をして出発する。まあ恐ろしく暑いのは覚悟したが、汗をかくもそれほどでもなく、高地なのでさらっとして不快感はまったくない。冬はスキー場になるゲレンデに入り、営業中のリフトを横目に登りはじめる。ほどなく、大きな生きものがみえる。牛の放牧だ。刺激しないように横をすり抜けて急登を行く。木陰に入り陽を避けながらはあはあ息を切らせて進む。
振り返ると三方ガ峰が見える。その上に入道雲が…。ラジオでは夕方山間部では夕立があると言ってたので、覚悟してはいるつもり。山登りの鉄則「早出」を無視しているのだから仕方ない(よいこはマネしないでね)。
20分ほど行くと、視界が開け、広い原に出る。つつじ平というところで、春ならつつじがきれいだろうなと思わせる。目指す湯の丸山が見えてきた。平原からひょこっと盛り上がった山だ。一見登りやすそうなんだけど意外と急なんだよね。案の定全然進まない。すぐに心拍数が上がって仕方が無い。熱中症か、それとも高山のせいかと色々考えたが、どうやらシャリバテっぽい。カロリーメイトを食べてしばらく休む。少しはよくなったのでゆっくりと進む。まあ子どもならサンダルでも登れるような山ではありますが、まだ暑さに耐える夏向けのカラダになっていないためかやたら疲れる。
それでも、さまざまな登山道沿いにたくさん花が咲いているし、アキアカネも飛んでいて、遠方までよく見渡せるので気分は爽快だ。16時になると雲が太陽を遮って涼しくなる。ようやく頂上に着く。広い山頂からは360度の眺望がある。ちょっとガスが出てきたが、それでも地平線の先まで山々が展望できる。東の三方ガ峰の後ろに浅間山の山頂がかすかに見える。水蒸気の煙がたなびいている。さすがにここまで来ると雲が近い。入道雲も発達せずにうすい雲の形に変わる。
湯を沸かし、マルチャン酸辛湯麺を食べるが、美味いが思ったよりのどが渇くのが誤算。無人の夕方の山頂で30分くらい呆ける。夕方の光になってきたので山の西側を下る。ごろごろとした石に気をつけながら、こちらもたくさんの花の間を一気に降りて行く。低木の林を抜けると分岐点の鞍部に出る。ここからもう一度登りなおすと、烏帽子岳だが、時間的体力的に無理。
アップダウンのあまりない巻き道を歩く。カラマツだろうか林の中を抜けていくと静かで鳥の鳴き声が反響するだけで気持ちが良い。時に遠くでガサガサッと音がするとビビリますが。
やがてキャンプ場に出ると、水場で飯盒炊さんしてたり、キャンプファイヤーの木が積まれていたりしていた。楽しそうだね。時間がのんびりとすぎていく感じがとても懐かしい気分だった。
18時半。駐車場に到着する。かすかに残る夕陽の赤はすぐに無くなりすぐに暗くなる。
20時過ぎに高崎市内の花火渋滞に捕まったので深夜帰宅になる。でも間近で見れたからいいか。
夏山はいいですね。無理しても数多く来ることにしたいな。


花火
(2分)