小さなところで大きな騒ぎ

世界一有名なV-logあるいはVideo-Podcastingあるいはインターネットニュースの、ロケットブームキャスターの降板ニュースが一部で話題になっていたが、結局キャスターのアマンダは去り、新しいフランス語訛りのジョアンヌが何事も無かったように引き継いでいる。
いまのところ番組のスタイルもキャスターの進行のやり方もアマンダとまったく変わっていない。これはアマンダの個性は番組制作では重要な要素ではないというプロデューサーからのメッセージだと思う。最終的に判断するのは、実際に見る我々の側だが、ことのいきさつを見ていると制作上の対立ではないようなので、番組のスタイルを替える必要もないのは当然か。ではアマンダの抜けた穴がどれくらいかというのが問題だ。
果たしてロケットブームはこれからも変わない支持を受けて続くのか。これはネットから発信する放送が、個性あるプロデューサーから生まれるのか。逆にアマンダはこれからハリウッドもしくはネットで活躍できるのか。アマンダの個性はニューヨークやネット以外で通じるのか。
番組を見る限り、私はアマンダは新しいメディアのパイオニアとしては必要な人物だったが、その個性はそれほど強くなく、代わることができる人物だったと思っている。センスあるガレージ放送局としてのロケットブームという個性、あるいはブランドには不可欠な人物ではないだろう。それ以上の個性的なレポートができるか、影響力を持てるかどうかが、美人キャスター以外のところで、彼女の今後の方向性を決めていくのではないだろうか。それはネットにおけるメディアの顔出しキャスターの位置づけと役割を規定すると思う。下世話な言い方だと、地方テレビ局のレポーターよりもできるのか?
そして、そもそもロケットブームやVideo-Podcastingの目指すものはなにか。番組の個性や強みはなにか、既存のメディアとどう違うのか。これらが見えてくるのではないだろうか。