mixi映画評

本家のサイトで「香港映画の歴史」というテレビ番組を観逃して口惜しいと書いたら、「モニターの中の映画館」主宰のTaRaGaさんがDVDダビングしましょうと救いの手を差し伸べてくれたので、所沢でお会いすることにした。TaRaGaさんとは初対面、私の中では同世代の謎の映画紳士という像が出来上がっている。絶対にむかしどこかで擦れ違っているはずだと思っていたのですが、お話してみると予想はまったく外れ。往時東京にいなかったという。うーむあの知識と批評眼はどこから来るのだろうか。それにしてもオモシロイ映画話が久しぶりに色々できて大変楽しかった。『ソドムの市』の話とか、『ソドムの市』の話とか、『ソドムの市』の話とか、『ソドムの市』の話とか、『ソドムの市』の話とか…。
抽象的なぼんやりとまとまっていない考えが、話しているうちに一挙にバタバタと音を立てて繋がっていきカタチになっていく様がとてもスリリングでした。
近頃は映画の話をするとなると、ハスミと映画秘宝の間の狭い溝を行き来する固有名詞の羅列しあうナルシズム映画ヲタク話にすぐなるのにほとほと飽きている。TaRaGaさんと話していると、映っている細部に話を持っていくのではなく、どこまでも周縁に広がっていける。映画のおしゃべりの感覚が分かっているというのはやはり同年代だから通じるからなのかなあ。なんか余計な話を飛ばしすぎた感もありますがこれからまたオモシロイことが拡がりそうな予感がします。