陽気な殿様

陽気な殿様 [VHS]
(1962) 監督:森一生
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD20924/index.html
雷蔵の暢気な殿様が江戸から国許に戻るまでの道中のてんやわんや記。脚本が笠原良三なので軽くてテキトー。
森一生の演出って、よく観ているとロングとアップを交互にリズミカルに繋いでいるのを基調にしていることがわかる。カツドウ写真の基本だよね。そういう点では演出にキレがあり迷いがないのだけども、ひとつのシーンで、会話が終わり人が去っていくとき、見送る人のアップ、リアクションショットを撮らないのですね。なので情感が足りないのでシーンが流れちゃうのてあっさりとした軽い印象になるのですよ。まあそれでも成立するし早撮りになるのだろうけど映画にコクがないと思う。リキを入れた作品でも同じなのかなあ、こんど注意して観てみよう。