草映画15

ryotsunoda2005-04-21


撮影2日目。前回から3週間開いた7月18日(日)。今回は一人都合が悪く4人だがまあなんとかなるでしょう(いつものようにね)。
今日はボケていて高速道路のジャンクションを間違えて、違う路線をしばらく行ってしまう。ハッ気づいたときには遅くお陰で2時間の遅刻。午前中の予定がつぶれる。こんなこともあるさハハハ…(汗)。
早メシついでのロケハンをする。まあニュータウンの常でファミリー向けの食事どころは激混み。そういうなかで怪しい中年男グループは目立ちます。撮影前なのでアルコールをみんな飲まない、別に飲んでも良いんだけどね暑いから。
ともかくまずは近くの公園の丘の上から俯瞰撮影。奥から歩いてくる主人公を三方向から挟んで捕まえるシーン。三方向プラス主人公ということは四人必要ということだ。いまいるのは四人だちょうどピッタシ……で誰がカメラを廻すんですか?このようなときにビデオは便利だ。テープ代は安いのでスイッチを押しっぱなしにして誰もカメラを覗かず無人で撮影する。あとですぐにプレビューして見られるので便利だねえ。次に階段を昇る背中からのショットを撮る。晴れた日はレフで当てるとやっぱキレイになるね。
クルマに乗り込み、マンションの一室に戻る。残りは延々とスタジオ撮影になる。この暑いのにこのウチにはクーラーというものが無い。勝手に注文して取り付けたろうか。仕方ないのでパンツ一丁になり準備を続ける。窓一面に黒紙で覆い尽くす。設定として地下の取調室のようにしたいのですね。黒紙の一部を四角く切り取り覗き窓にする。実は今回秘密兵器として、暗幕をネットで特注したのだが、この日に間に合わなかった。2×2mと2×3mの二枚だ。けっこうイイお値段でしたが未だに活躍の機会が無いトホホ。
http://www.attackya.co.jp/
今回はオールアフレコにするので、このマンションの所有者の膨大なCDコレクションからみんな好き勝手に選んで音を流す。ちょっとした写真スタジオ気分で楽しむ。照明もギリギリまで落として闇に溶け込む感じにしてみる。本当はある程度当てて絞りたいんだけども、ビデオでのそのあたりの感覚がよくわからないので、なんとかどこから来ているのかわからないようにしてあとはスモークで雰囲気を出してみる。トップライト気味にするには足場が無いので余っている三脚に取り付けた高いところから照らしてみる。うーんイマイチだなあ。と声に出して言うと揉めるので黙っている。あまりカメラを引けないので空間の不気味な広さみたいなものが出なかったなあ。天井の高さを出したいので、思い切りローアングルにして強調するために役者を膝立ちにしてテーブルの端を画面に引っ掛ける構図を取って仰角に煽ってみる。うーむ効果が今ひとつだ。
いま思い出したんだけど撮影のとき、あとで編集のときにトリミングして頭上の空間を空けると言ったような気がする。すっかり忘れていた。日本家屋では難しいのですね広さは。本気になれば、暗幕の代わりに本当の暗闇を使って夜間屋外で撮るという手もありますが今回はそこまでやることも無いデス。「眠狂四郎 無頼」の美術のような黒バックにしたかったのだけど無理ですね。
カメラ担当がノッてきてコーヒーカップの湯気を演出するのにタバコをちぎって入れ煙を出したりする。スモークが飛び散らないように扇風機を止めるので、いつの間にかみんな汗だくなってくる。
同じ部屋で今度は黒紙を剥がして今度はグリーンの布を張る(服が青なので)。そう合成ショット作りです。今回も三人の預言者を一人三役でやるので合成します。ブルーのツナギに拘束衣のような小道具をつけて、アメリカの囚人服のような雰囲気を作ってみました。そのあたり衣装と小道具はホームセンターで調達。ちょっとソフトフォーカス画面にしてみたのですが、よく考えたら合成の時に抜くのが大変になるかもしれないなあ。白い何も無い部屋と合成するのでハレーションっぽいのが良いと思ったのだけどうまくいくかなあ。撮影はどんどん進み夕方には終わる。あとは片づけをして、ビールを飲みながら今日の撮影分をみんなでプレビューする。