武蔵と小次郎

(1952)マキノ雅弘 
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD23548/
松竹京都の頃の作品、役者は新国劇の方々。子役で出ているのはグランパパ津川じゃないかな。お父っつあんの沢村国太郎も出ているしね。アクションよりも甘あいラブロマンスがメイン。さすが松竹。女優へのなよなよの軟体動物のようなしなだれかかるマキノ流演出が冴えているねえ。白痴と芸妓の淡島千景と小娘の桂木洋子がかわいいのですね。主役の辰巳柳太郎島田正吾の舞台チックな暑苦しいチカラの入った演技って、当時の観客は喜んだんでしょうかねえ?新国劇の殺陣に2台キャメラを使って撮っているのだけど、早撮り以外の理由が見つからない。お任せなカンジだったんでしょうか。ちょっとしたシーンでもエキストラが無闇やたらに百人単位でぞろぞろと出てくるのに驚く。ギャラが安かったんでしょうか。