右京之介巡察記

(1963)長谷川安人
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21251/index.html
久しぶりにヤなもの観ちゃった。こういうのが子どもの頃大嫌いで軽蔑していた日本映画の典型的なやつだ。半端に劇画っぽくって、全然話が繋がっていなくて登場人物の行動が滅茶苦茶で、ダサくて暗くて若々しくなく、話の途中で終わりになっちゃうの。当時のテレビドラマの方が短い時間できちんとおもしろがらせてくれるのだから、日本映画ってこんなものばかりかとずっと見ないのは当然だったと思う。
大川橋蔵の老けメイクが劇画というか小池一夫プロみたいで気持ち悪い。似合ってないのにモミアゲにまぶたに灰色のシャドー入っているのがヘン。高田宏治のシナリオも滅茶苦茶。東野英治郎がマジメにやっているだけかわいそうだ。秩父忍者という設定もアレだけど、決闘のロケ地が信州上高地だったりする。よくロケに行ったなあと気づく人はあまりいないでしょうが。しかも話が終わらない。ボスキャラのひとつ前のキャラを倒したところで話が終わっている。続編もないのに、これくらいの時間で全部入れろよなあ。高田宏治のホンって『北陸代理戦争』もそういうカンジだったような気がする。どうも信用できねえ。