岩殿山〜物見山〜笛吹峠〜武蔵嵐山

昨日は歩き足りないので今日も歩く。(←バカ)
本当は昨日のリベンジしたかったのだが、クルマが使えないと、電車だと倍の時間とカネがかかるので諦める。(←大バカ)
10時過ぎ家を出てテクテクと歩く。ぽかぽか陽気だけど強い風に煽られ、汗を掻くもすぐに冷えるの繰り返し。
90分ほどで低山ひと山越えて、坂東三十三札所のひとつ岩殿山正法寺に着く。といってもなにがあるわけじゃない。古い寺です。ここは山の中腹と言ってもたいした高さじゃない。
さらに登ると物見山という比企丘陵で一番高い山(135メートル)に着く。高いといっても頂上近くは峠になっていて通勤バスが通うようなところ。12時過ぎ頂上の広い公園のベンチで昼寝。すごく気持ちがいい。桜も蕾をつけて、ホント春ですねえ。
頂上の反対側に平和資料館というのがあって、そこに12階分の高さの展望台があるので100円払って入場する。エレベーターで一気に登ると山々が一望できる。風が強い割には春霞であまり遠望が利かずがっかり。
さてこれからどうしようか。山を降りて途中にある動物公園に行ってコアラでも見ようか。さっき寺で会ったご老人が比企丘陵を横断するルートがあると教えてくれたので、そちらに行ってみようと決める。
頂上から北西に枝分かれする道を行くと市民の森と名付けられた広大な赤松の森が拡がっていた。全然知らなかったので驚く。その森を抜け、地球観測センターという巨大なパラボナアンテナが設置された秘密基地チックな施設を横目で見ながら進む。反対側の敷地はゴルフ場。道は段々狭く荒れてきて、残土処理施設が広がり重機が動きまわり騒音と砂埃で一気にガラが悪くなる。この道は抜けるのだろうか?ヘンなところに迷い込んでしまったらそのまま埋められちゃうんじゃないかと不安になるが、山の峠付近の道路に出た。まあゴミ焼却場とか、この手の施設は大体市境にあるのですね。なのでここらの低い山の上は結構荒れてたりする。
道の反対側に車が一台通れるくらいの幅の林道があったのでそこを進む。道標などもちろんない。ここも赤松の林だけでほかになにもない。というか結構深い林だ。延々と続きなにも人工物も見えない。里山とバカにするが、広大な林がこんなところに隠れていたとは…。埼玉のこういう丘陵地帯にはゴルフ場が乱立している。今日のルートだって高坂カントリークラブ、石坂ゴルフ倶楽部、清澄ゴルフ倶楽部、嵐山カントリークラブ、これを繋いだところを通ってきたようなもんでしてね。10キロくらいの間に4つもあるのだからなんかヘンだよね。
そのうちに笛吹峠という鎌倉時代の終わりに合戦があったというところに出る。今は特には何も無い。いい加減疲れてきたし、ハラも減った。でも当分店も自販機も無いだろうことは見当が付く。仕方ないがダラダラと歩く。
ここら辺は明るく、松も並木道のようにすらりと立っていて気持ちがよい。と感心する間も無く舗装道に出た。どこだここは。ダチョウ牧場建設予定地とあるが、頓挫したのか何もない。その先には小さな工業団地。
さらに進み都幾川にぶつかると堤には桜の木が延々と並ぶ。もうちょっと行くとキャンプができる嵐山渓谷とか、なぜかこんなところで営業している頑固オヤジのラーメンの名店がある。
しかしいつもはクルマでビュンと通り過ぎるところを歩くのは堪えるね。ようやく国道254号線パイパスのファミレスで遅い昼食を摂り、武蔵嵐山の駅に辿りついたのは16時過ぎ。陽の暮れるまでTシャツ一枚で暑かった。陽に焼けたかもしれん。
そういえばこの近くに鬼鎮寺という、節分時には「福は内、鬼も内」という珍しい風習のある寺院があると京極夏彦関係の妖怪本にあったので、探すが見つからずに断念。電車乗ってバスに乗って帰宅する。18時過ぎ。
トータルで16キロくらい歩いたかな。舗装道路を歩くと山とは違う足の疲労が残る。土とのちがいってあるんだなあ。
<参考>
http://homepage3.nifty.com/saitamapeacemuseum/Sonota/SHUHEN.HTM
http://www.asahi-net.or.jp/~nr3t-knhr/big_ichou.files/page0001.htm