CIA 秘められた真実

Date: 2003-12-06 (Sat)
NHKBS-1 ドキュメンタリー3回シリーズ、再放送で全部見られました。
CIAの歴史に沿って裏側から見たアメリカなのですが、
畳みかけるインタビュー、元CIA長官たちや元職員たちの証言でほとんどが構成される内容でものすごい情報量で堪能しました。
どこまでも「汚い戦争」を外交と戦争行為の間の国家が取る一手段とする諜報機関と、ホワイトハウスの関係がいまさらながら明らかになっていく。「もちろん大統領はすべて知っていましたよ」と言うセリフが何度も繰り返される。一方で組織を守るためなら、国民の代表である議会をも敵に回すことをなんとも思っていないスパイたち、それどころかオリバー・ノースたちを賞賛する。
冷戦崩壊をだれも予想できなかったことや、その後の予算削減、FBIとの対立が911を防げなかった要因だということ。
もっともいまの状態が、ワシントンとサウジアラビアの癒着=石油利権がらみだということも、自明のことと述べているのも興味深い。
フランスのTV局の製作らしく、ブッシュを徹底的に辛らつに描かれている。
そのうちもう一度くらいは再放送すると思うので、そのときにはどうぞ。
ボブ・ウッドワードの「ベール」を併読することもお薦めします。

<番組のHP(フランス語)>  NHKもリンクくらい貼れよな。
http://www.arte-tv.com/dossier/archive.jsp?node=371331〈=fr

サウジアラビアとのあれ…> マイケル・ムーアの新作もこういうことなんしょ。
http://www.sankei.co.jp/pr/seiron/koukoku/2002/ronbun/10-r1.html