秩父外七峰

ryotsunoda2004-12-27

埼玉の秩父盆地東部に秩父外七峰というU字型に配された山々がある。大して高い山ではなく、昔から山越えの峠道だったので現在も縦横に生活道が走っている。強者には七峰を駆け巡る42.195キロのコースも用意されている。
今日はその半分の四峰、尾根伝いに作られた登山道をぐるりと歩いてみる、距離にして約20キロになるだろうか。今年最後の20回目の山登り。
10:30、U字の中央あたりの橋場バス停の駐車場から歩き始める。冬の寒さだが晴れているのでいい気分。西側の尾根を目指し舗装された林道を登り、しばらくして登山道に入る。道はよく整備されていて広い。人家も近くにあり里山の生活の林というカンジ。二度ほど林道、登山道を跨ぎ、高度を上げて粥新田峠から尾根伝いの道に入る。山越えをする風がきつく冷たい。葉を落とした木々の間から山々と関東平野が遠望できるので気持ちよい。幾度かのアップダウンも急だけど、休み休み行くほどでもなく、ゆっくりと進む。
12時に大霧山山頂に着く。視界が開けているので秩父市街全景が見渡せ、西は甲武信岳までくっきりと見え、北の赤城山全体もよくわかる。小休憩後、秩父高原牧場の柵沿いに進む。牛は見えない。平坦なルートのため距離を稼ぐことができる。切り通しの雰囲気が良い旧定峰峠を過ぎて、峠攻めのバイクの音が大きくなって来たと思ったら、13時に定峰峠に着く。ここで昼食。茶店に書かれた「あま酒」の誘惑に負けそうになる。
茶店の脇から登山道に戻る。急勾配の難所を抜けると、切り開かれた南斜面に午後の陽光が差しぽかぽかとする。その後登った分だけ急な階段を降りて白石峠に出る(14時)。山頂に通信アンテナのある剣ヶ峰を過ぎ林道沿いに行くと、東大天文台のある堂平山に着く。山頂付近にはパラグライダーができる広々とした芝生のスペースがある。いまは季節じゃないらしいが、立て看板には一日体験コース8000円とあった。
ここで標示板が無くなりうろうろするが、まあ方向的にこっちだろうと進み、芝生の広場の隅に登山道を見つける。自然林の落ち葉を踏みしめて進む。併走する林道が幾度か交差しているのを越えて笠山に着く。陽が傾き始めるので急ぐ。下りの雑木林の中を突き進む。ここらへんが一番景色が山らしくていいなあ。
16時萩平で民家のある部落に出る。ここから延々と舗装道路を下る。東秩父も懐が深い。炭焼きをしている家があった。
日没後バスの通る道路に出て駐車場に着いたのが17時。時間にして7時間30分か。可も無く不可もなくのコース。なんとなく半端な気分。わいわいとハイキングで来ると楽しいかもしれない。まあ贅沢言ってもなんだしね。
http://www.tobuland.com/playing/sotochichibu/nanamine/index.html