ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃

01金子修介 (新宿東宝)

いきなり、宇崎竜道 新山千春がトップ二枚看板で大いにコケる。えー、他に無いのかいなあ。主役ふたりのあまりに も滑舌の悪さに閉口する。宇崎のいちいち貯める演技や新山の訛りを隠すための変な発音、だれか直してくれえ。
これで金子修介ってホント、役者に演技をつけることに興味ないことがわかった。役者がアニメみたいに動いてくれ るのが一番の理想なんじゃないのかねえ。キャラクターもウルトラQじゃないのだから、類型的過ぎるんじゃないでしょう か。ということと関連すると思うんだけどさあ、今回 無意味なバイオレンス・シーンが多すぎると感じた。何の感情も 乗らない暴力シーンは、ガメラのときも感じたけれど、今回はまったくどこに感情移入していいのかわからないかった。
ストーリー上の問題は怪獣マニアに任せるとして、怪獣を護り神にするなら、誰をなぜ守るのかをはっきりさせないと 意味無い。抽象的な戦後日本では今が足りない。結局はゴタク並べただけでいつもの着ぐるみショーでしかないと思う。
(角田)