妖怪馬鹿

妖怪馬鹿―化け物を語り尽せり京の夜 (新潮OH!文庫)

妖怪馬鹿―化け物を語り尽せり京の夜 (新潮OH!文庫)

 こういうだらだらとした本をだすのがいいかは別として、売れるためなら何でもやる新潮社の姿勢に脱帽。
 内容は、水木しげる原理論者の三人が、妖怪についてだべるという、暇つぶしには最適な本書。カタログ的でさらに進むためには、本格書をそれぞれ読めという暗黙のメッセージを発しているところが良い。まあ良く読むと 、怪獣博士で物足りないヒトが妖怪馬鹿になるのだなあとわかる。京極夏彦による、パロディー模写漫画が絶品。これだけでも読む価値がある。ちなみに、水木しげるいしいひさいち楳図かずお高橋留美子永井豪赤塚不二夫、藤子A不二雄、川崎のぼる諸星大二郎田川水泡しりあがり寿吉田戦車つげ義春喜国雅彦松本零士石森章太郎、さいとうたかおみうらじゅん手塚治虫山上たつひこ鳥山明つのだじろう東洲斎写楽