吉例

呑み会。楽しい。いろいろあるけど、いろいろな部分は、いろいろであって、そんなことに振り回されても過去が変わるわけじゃないし、いまの妨げになっても仕方がない。最終的にはどーでも関係ないじゃんと思う。堅くそう思う。そう思いたい。


さいきん読んだ本。

禅と脳―「禅的生活」が脳と身体にいい理由

禅と脳―「禅的生活」が脳と身体にいい理由

玄侑 具体的に自分の体をコントロールしていく方法っていろいろありますから、面白いですよ。(中略)たとえば、暖かくなりたいと思った時に、暖かくなると念じてもダメなんですよ。目指すのは暖かさなんですが、私たちの体が聞きやすい言葉というのは別なんです。
まず横になって、たとえば右手だったら「右手が重い」と思うんです。「重くなる」じゃないんですね。重くなるというのは、目指している感じがあって、どっちかというと「頑張ろう」みたいに緊張を促してしまう。
そうじゃなくて、大脳皮質を使って体を騙すという技術なんですけど、「重くなっちゃった」という「現在完了形」で念じるんです。「重くなった」ということは、毛細血管が広がったということなんですね。毛細血管が広がった時に重く感じるわけです。そして毛細血管が最大限まで開くと暖かくなるんです。
(中略)お経の中にも祈るということがありますよね。祈ることのテクニカルな問題ですけれども、「どうぞ○○になりますように」ではないんです。お経をインドの言葉で読むと明らかなんですけど、現在完了形なんです。「成就した」と書いてあります。
「○○ソワカ」ってあるでしょ?「ソワカ」というのは、「成就した」ということなんです。何度も何度も「成就した」「成就した」と書いてあるんですね。そういう言葉を念じないと体には効かないんです。
(中略)
自分の能力をどれほど発揮できるかというのは、結局、「どれだけ自分をおだてられるか」にかかっていると思うんです。
「もう、ダメだよ」と思った途端に、もうダメな体の状態になってしまうんです。本当にそれは「行」をやったらわかります。「いける、いける、お前はすごい」と、自分にいい聞かせることでやっていけるんですよ。「まだやれる、これで死んだ人間なんてそうはいないんだから」と。まあ、たまにはいるけども(笑)。
(中略)
完了形には効果があります。声に出したらなおさらですよ。自分の声が自分の脳に与える影響というのは、すごいものがあると思います。

玄侑宗久公式サイト


ここでは説明無用のドートマンダーシリーズ最新刊!!!

バッド・ニュース (ハヤカワ・ミステリ文庫)

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夏休みの課題図書だ。



ついでに、埼玉県立近代美術館「マンダラ展−チベット・ネパールの仏たち−」にも行きますか。