蕨山(埼玉県飯能市)

 日曜日、今年の2月12日の厳寒期に登った蕨山をふたたび夏山として挑戦する。まあホントはもう少し遠いところに行きたかったけど、さいきんは登るよりもクルマの移動時間が長いことを考えると気持ちが挫けてしまう。特に山中泊を経験すると、「何を急いで…」という気分になるんだよね。
 ともかく9時ごろに出発。途中で名郷行きのバスを追い抜いて、名栗湖畔に駐車しザックを担ぐと、ちょうどバスが来る。時間が遅いためか終点まで私ひとり。
  10時45分、バス停から登る。曇っていて低山でも思っていたより汗を掻かない。緑が濃く、沢の水も豊富で冬と全然印象が違う。山の懐深く奥へとゆっくりと登り1時間後に稜線に出る。以前の風の冷たさを思い出すが、いまは葉が茂りありふれた夏山の光景。ダラダラと少しずつ高度を上げていく。2度ほど家族連れとすれ違う。軽装でハイキングスタイルだったりするが、大丈夫だろうか。雨も降りそうで降らない。岩場を数回登る。こんなところを滑り落ちそうになったのだから冬山はわからんね。
 13時頃、蕨山山頂に到着。ガスって来て周囲の山も全く見えない。ヨモギもちが食べたくなったが売っていなかったので黒ゴマ餡団子と赤飯おにぎり。食後の珈琲を美味しくいただく。汗が引き寒くなってきたので13時30分に出発する。
前回と同じく長い下り道を歩く。結構一人だと飽きる。決して単調な道ではないが逆に整備されすぎているからなのかな。休憩のタイミングを逃し、いつの間にか疲労していたようで、足を捻りそうになったり、もつれてコケそうになる。
 途中に大きな糞があったが、あれはクマなのかなあ。そのあたりだけさり気に早足になる。
 かなり下まで降りるとポツポツと雨になり、15時40分、駐車場に着くと狐の嫁入りで、シャワーのような雨で濡れていて気持ちが良い。しかしクルマを走らせると、すぐに真っ暗になり、豪雨。道が至るところで冠水してセンターラインも見えず、何度かスリップしそうになる。ズブ濡れにならなかっただけラッキーとしとこう。