官ノ倉山

天気予報が外れたので不貞寝をやめて出てきたのが昼過ぎ。クルマで30分のところの300メートル級の小山、官ノ倉山。最近クルマで30分という単位が近いと感じるのはヘンなんでしょうかねえ。都内でクルマで30分なら、距離的に23区横断できるモンね。
小山という割には、杉林が深く横の沢も台風の余波か登山道まで湧き水と流れ出していて、微妙に陰鬱な山景色。神隠しに遭いそうなちょっと猟奇的で、髪を振り乱した気の触れたキモノ姿とか出てきてもおかしくないような。
60分でちょっと息が切れたが一つ目の石尊山頂上に着く。ベンチがあり樹々が伐られているので眺望がある。曇りぎみだったけど、目を凝らすと新宿副都心らしいビルがかすかに見える。晴れなら谷川岳連峰がクッキリと見えるだろうね。尾根伝いに歩くと官ノ倉山の頂上で、軽快に口笛を吹くオッサンに遭遇。コンロを取り出しこれからカップラーメンでも食うようだった。なぜ日曜の午後3時にこんなところにいるのと思ったが…(>お前が言うなお前が!)
下りも景色が変わらず、暗くじめじめとしたシダ類が生い茂る北斜面中を滑らないように行く。誰も通らないのかクモの巣を払いのけながら、60分で里に出る。ここから近隣の駅まで15分。駅前には雑貨屋しかなく、採れた柿とか売っていて、のんびりとばあちゃん連中がおしゃべりしていた。
小春日和に一日歩くにはいいかも。池袋からだと90分くらいで来れるんじゃないかな。
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