フツーの人にはどうでもいい些事でしょうが

昔っから、体力、気力が足りないと云われ続け、不健康な青白い顔で、マラソンが自分でも考えられないくらい遅かったり、疲れると足を引き摺るクセがあったのだけど、自分はまあそんなものか仕方ないとやり過ごして、休日は終日寝転がり、本を読むかテレビを見るかの生活を長年続けていた。身体のダルさと痛みが当然になっていた。それは他人から見るとただ怠惰に見えただろう。
しかし数年前、身体の不具合さが骨盤のズレにあるらしいとわかった。気付いてからズレるたびに矯正していた。でも根本的な原因は、右内股の鼠径部の筋肉が萎縮してまったく使われてないことがわかった。それが数ヶ月前のこと。
身体の中心部分にチカラが無いんだもん、これじゃあ何やったって無理だよ。いわば身体を動かすパワーを生み出す肝心カナメの部分がぐにゃぐにゃなのだ。
それではと、筋肉を鍛えようとするが、なかなかうまくいかない。そりゃそうだ、いままで長年放っていてまったく気付かなかったのだから。第一、足の付け根の筋肉なんてどうやったら鍛えることができるのか?
もうひとつの問題は、長年内股を使われないで足を動かしたために、右足だけ外に踏み出すようになり、ガニ股気味になって外モモに筋肉が付いている。だからそちらの筋肉を落としながら、内側を鍛えないと、また元に戻ってしまう。
試行錯誤しているとき偶然みつけた「フェルデンクライス身体訓練法」を読んで、自分の身体を動かしてみた。いままで凝り固まってピクリともしなかった筋肉や関節がほぐれてきて驚いた!
そして少しずつストレッチ+筋トレでようやく筋肉が付きはじめた。すると背筋から上半身全体、腰から下半身全体にチカラが伝わり出すのを感じる。おおお…スゴイと思ったが、よく考えるとこれでようやく人並みのカラダに近づいただけなのですね。
でも普通であることはこんなにも痛みが無く、余計な力が抜けて、楽で気分が良いのかと思う。一日の多くのあいだ、どこかで痛みを感じ考えていなければならなかったのが嘘みたいだ。いわば痛みに支配されていたのだなぁ。
今年の目標として10キロマラソン完走できるようにしたいな。

フェルデンクライス身体訓練法―からだからこころをひらく

フェルデンクライス身体訓練法―からだからこころをひらく