白砂山

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(2分46秒)

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4時30分出発。最近の不摂生で起きられないかと思ったけど、難なく目が覚めた。でも睡眠時間4時間はいかがなものだろうか。帰り居眠りしないようにしよう。1時間で群馬の前橋を通過。渋川から西へ。草津温泉の玄関口、長野原草津口駅の先で国道405号へ右折し、山道をどこまでも登っていくと、目の前に大きな湖が広がる、野反湖だ。
7時30分、湖の一番奥まったところにある駐車場に車を入れる。早くもすでに10台くらい停まっている。トイレや売店自動販売機も完備されている。気温は16度くらい。時折高原の風がそよぐ曇りぎみの天候。さすがに静か。向こう岸にキャンプ場やバンガローが見える。湖に沿っていくつものトレッキングコースが設置されているので家族連れで楽しめる。まあ来るにはちょっと秘境ではありますがね。湖の北側が新潟の秋山郷、今年のはじめ大雪に閉ざされてニュースになった、それこそ秘境。いいところで私は好きです。
8時に駐車場の端の登山口より歩きはじめる。道は広く、背の高いササも刈られていて、躓くような大きな石も無く歩きやすい。ちょっと上がってすぐに急降下する。ハンノ木沢の流れに架かる木橋を渡ると今度は急登。
それでも20分ほどで秋山郷に抜ける道と分岐する地蔵峠に着く。緩やかな坂道のこのあたりは樹林帯で苔むしたカンジがとてもよい。カメラをたびたび向けるのでペースが落ち気味になる。木々の間から野反湖が何度か見える。天気は回復しはじめ気温も上がり時々太陽がのぞくようになる。
10時30分、堂岩の泊場に到着。ザックを下ろしここから3分ほどの水場に行く。滑り易い斜面を下るときれいな沢、水はビックリするくらい冷たい。味は感心するほどでもないです。ここから傾斜が少しきつくなる。
先週の富士登山のために買った二本のストック(杖)がいい。歩くのが楽になった。腰で支えて歩くコツが掴めて来たような気がする。
やがて枯れ沢を伝う道になる。伏流水が流れているのだろうか、ここはひんやりとして気持ちがイイ。最後の急坂を登りきると堂岩山。ここは道標も展望も無いのですぐに下る。
突然視界が開け、目的地の白砂山をはじめとして東側の景色がパノラマのように見える。森林限界を越えているので、低い潅木しかなく、山が緑色に見える。夏山!って雰囲気に圧倒される。だがここからが地獄だった。下っては登るアップダウンで三つほどの峰を越えなければならない。道はササと低い潅木に覆われて足元が見えないし、滑る。おまけに陽射しは強くなるわでへとへと、ゴールが見えるのに近づかないというのはちょっとメゲマス。それでも尾根を吹き抜ける風は爽やかで心地よい。
13時30分、白砂山(2140m)頂上に到着。北側の一部は見づらいがほど360度の展望。こちらの山には馴染みがないのでよくわからない。苗場山もどれだか自信がない。足が思ったより痛くなっていないことに気づく。今日はインドール(中敷き)を薄いのに替えてみた。痛みは減ったが、なぜかマメができているぞ。マルちゃんの豚汁うどんと赤飯のオニギリで昼食。地味な山なのに結構人が登ってくる。20人くらいに出会った。
のんびりする暇も無く、13時30分下山開始。往路と同じだけアップダウンを繰り返す。
15時15分に八間山への分岐ポイントに着く。この疲労度を考えるとさらにアップダウンがある八間山に行くのはつらいなあ。水も足りないので補給しないと不安だ。悩んで同じ道を帰る事にする。
ゆっくり下りて行ったので、駐車場に着いたのは18時。さすがに10時間は長い、でもゆっくりペースなので激疲労というのではない。薄暗い中クルマの中からぼんやりと見える湖に、霧が立ち込めてくるのも悪くない景色です。
あたりはかなり暗くなってしまった。尻焼温泉の川の中の露天風呂に行きたかったが真っ暗なので断念。代わりに道の駅六合にあった日帰り温泉施設、「応徳温泉 くつろぎの湯」(400円)に入湯。
熱めのお湯が日焼けした跡に沁みるぅ。ゆっくり帰ってきたら23時。