ネットビジネス戦略入門

ネットビジネス戦略入門―すべてのビジネスは顧客志向型になる

ネットビジネス戦略入門―すべてのビジネスは顧客志向型になる

1998年に出版された本書に足りないのは、Web2.0と言う言葉だけで、その本質と事例は余す事無く書かれている。それは“顧客中心”だ。
ネットをビジネスで活用するとき主導権を握るのは企業ではなく、あくまでも顧客だということ。企業のインターフェイスとしてのウェブの役割は、顧客各人に対して満足するサービスを提供できるように、さりげなく個人情報をデータベース化することだ。
いつ訪れても、個々人ごとに最適な情報が現われるシステムが要求されるのだ。
そして最後には顧客がコミュニティという形で喜んで積極的に参加して個人情報を落とすように仕向ける。
ただここに取り上げられているのは、膨大なデータベースや、ワールドワイドなサービスを展開している巨大企業の事例ばかりなので、参考になるかは別です。ただアメリカのネットでのビジネスが、確実にこちらの方向に進んでいることはうかがえます。