映画雑感

Date: 2005-02-17 (Thu)
* 三池崇史の『妖怪大戦争』はいつできるのかなあ。元キネ旬編集長映画興行成績マニアの社長と二番煎じでも売れちゃえばOKな会長の会社が作る映画だからねえ。

* いま日本で一番作家主義に当てはまる映画作家は誰か?私は水野晴郎だと思う。冗談ではなく、自分で好きなシナリオで、映画を毎年作り興行をしている日本の個人映画製作者がどれくらいいるのかね?しかも自分で映画館の経営をもしている。もし名前を隠して欧米人の独立映画作家がこれをやっているといったら芸術家の理想だ!と絶賛する人はいるだろうな。『シベ超』の新作シナリオも先々まで完成しているらしい。これだけの情熱と実行力だけでも賞賛に値すると考える私はひねくれ者なのかな。でも加藤泰の遺稿『好色五人女』を監督するのだけはやめてほしい。

* そういう意味で加藤泰ができなかった東映時代劇の続きをいま山田洋次がやっているのではないだろうか。…一本も観てないけどね。加藤泰は作家の映画じゃなくてさ、彼が私淑した伊藤大輔の昭和初期の傾向映画の時代から連綿と続く、カツドウシャシンのカントクの流れに位置していることがようやく理解できたような気がする。

* 戦前のドイツの撮影所、ウーファの本が出たがまだ読んでいない。書評を読むとオモシロそうだ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/dokusho/news/20050130ddm015070128000c.html