秩父御岳山

昨日は12時帰宅。朝は10時起き、11時出発。秩父を抜けて、季節運行のSLの煙を見ながら、13時道の駅大滝に到着。
準備をして国道沿いに歩き始めると、500メートルくらいで右手に普寛神社が見える。
鳥居の前を横切り登山口に向かう。ここにもトイレと駐車スペースがあった。
沢沿いに登山道を進もうとすると、下山してきた元気なおばちゃんが話しかけてきて、林道工事が進んでいて途中で分岐がわかりにくいので注意するようにとのこと。
しばらくは土石留めのコンクリの堰がいくつもある沢の横を通る道が続く。
まわりは杉の林だらけだが、花粉症には縁が無いので大丈夫。
やがて細くなった沢を何度か渡河するようになる。
なんか汗が出て止まらない。春の陽気のせいもあるが昨日の酒だろうな。
(嫌なドロドロした汗を久しぶりにかいた。山登りを始めた頃のあのヘンな汗。最近はかかなかったのに)
裏地付きのイージーパンツも暑くなってきた、そろそろチノパンにしよう。
沢のせせらぎが涼しげだ、上流には何も無いので汚れてはないだろうからと、顔を洗い清水を飲む。うまい。水筒の水道水を詰め替える。
奥武蔵野の山はいいねえ。はじめはバカにしていたが味わいがあるよ。広過ぎず狭過ぎずやさし過ぎず険し過ぎずだ。なんてことを考えていると重機が見えてあれ林道だよ。
その手前に水が沢に流れすぎないようにせき止める味気ない工事がされているよ。雰囲気台無しだ。林道には山を貫くトンネルが掘られていたりする。
この先に進むとさらに車が通れるほどのジグザグな道が切り開かれていて、無残にも登山道は破壊されている。ところどころに名残があるが、むき出しの泥道が気を重くさせる。
しかも結構急坂になりひいひい言いながら登る。さっきから頭上に尾根が見えているが全然近づかないのは、それだけ急角度ということなのだろう。
もうちょっとで尾根だという九十九折れの道、ん?ここがおばちゃんの言っていた分岐点か。確かにわかりにくい。登山道の仮設の道標が木の陰に隠れていて見えない。ここらで溶けていない雪を発見。北斜面を渡る風のせいで凍っているのだな。
ヤセ尾根に出るときちんとした道標があった。
ようやく視界が開けた。山の北側はまだ雪があるねえ。それでももうすぐ春って感じがする。木々がもやもやってしてるんだよね。あと二週間もすると芽吹くんだろうなあ。楽しみ。
ちょっとした岩場があったりするが、あっさりと15時に山頂に着く。
簡単な神社の社があり、その脇に小さな鐘があるので叩く。くわーんと情けない音だが心地よい。
西側に両神山のギザギザな山頂部が間近に見える。
座るところが無いので、どちらの方角にどんな山があるか書いてある金属で作られたテーブル板が良い高さなのでその上で胡坐をかいて座る。ミックスサンドとアップルデニッシュを食べる、うまー。晴れてぽかぽかなのでしばし日なたぼっこ
神社の短い階段を降り、狛犬のアタマを撫ぜ、しばらく行くと分岐。迷わずに右手に進み周回コースを行く。
広々とした尾根道が続くのかと思うと、急にヤセ尾根で急坂になる。ずっとロープが張られ、落ちたらアカンよと主張している。まあそれに捕まりながら行くと結構快適に降りていける。
ここらはずっと自然林なので、落ち葉が積もって滑りやすいが、陽が当たるので気持ちが良い。なんてことを言ってもやはり滑りそうになるので緊張。一気に尾根道を1時間ほど下ると林道にぶつかる。さっきの場所と繋がっているようだ。興ざめ。
かなり上のほうまでクルマで登れるというのは登山者としては意味無く口惜しいよね。
この先は杉林の中を行く道だ。だらだらと降りていくとまた分岐。鉄道駅方面と出発の神社方面だ。しばらく行くとまたも別の林道に出る。それをてくてく下っていくと、道標が出ている。しかも方角はガードレールの裏側を差している。
え、ここなの、踏み跡はあるけど、汚いところだし、違うんじゃないのと思いながら行くが、荒れているけど確かに道はある。気が進まないが仕方が無いと行く。この道は林道が曲がりくねっているところをショートカットするまっすぐなコースなのだ。この周回ルートはあまり人が通らないのだと思う。
国道が見えたあたりで道を間違える。林道から外れるショートカットだと思って、ヤセ尾根のヤブのような道を行くが踏み跡が途中で消えている。まあ無理して行っても良いけど、それほど価値のあることとも思えないのですぐに引き返す。
普寛神社に戻る。小さな境内を歩いてみる。普寛行者という祀られている人は江戸時代に木曽御岳山を開いた。なのでここも秩父御岳山らしい。東北の八海山、上州の武尊山の開山もしたという。へー登山の神様じゃん。
また国道を歩き、16時30分ごろに道の駅に着く。
ここには温泉があるのだが、600円だというのでやめる。
今日は短いがバリエーションに富んだコースだったが、林道がねえあまり気持ち良くない。別の縦断ルートを取ると面白そうだ。